「実写のひみつのアッコちゃんのおかげで、ひみつのアッコちゃん1期2期3期を1話ずつまとめて見られる夢のような特番があった。1期は宮崎駿原画回。3期は細田守演出回」
「まさに完璧すぎる夏だね」
「3期はビデオテープがどこかにあるはずだから、いずれサルベージすることがあるかと思ったけれど、その必要は無かったわけだ」
感想 §
「1期と2期の差は歴然としている。技術水準の向上が著しい」
「そうか」
「しかし、3期はもっと上がっているかと言えばそこは微妙だな。確かに3期の方が面白いけど、それは細田演出回という事情の方が大きそうだ。2期EDのこれでもかという映画パロディのオンパレードと比較して3期EDの歩くアッコちゃんは比較的単調だなあ」
「まさか、2期がピークで、3期は下がり始めている?」
「アニメは1980年代にピークを迎え、あとは緩慢な死をゆるやかに迎えつつあったのかもしれない」
1期の感想 §
「ヘリのあたりが宮崎駿原画らしいが、アニメーション的な感覚が入り込んできてある意味で異質な絵だったな」
「アニメでは無いアニメーションってことだね」
「格納庫に飛び込んだヘリが突き抜けると見せかけて引き返して、アッコちゃんも乗っているのは面白いアイデアだね。意外性がある」
ワニワニ(3期)の感想 §
「これは面白い」
「どこが面白いの?」
「アッコちゃんは問題を解決しようとして、結果的に解決するのだが、意図した通りに解決するわけでは無い。むしろ、意図しない方法で解決に協力してしまう。まったく予想を裏切るオチが付いてしまう」
「えー」
「だから、アッコちゃんも災難なのだ」
「そこが面白いわけだね」
「真剣にやっているのに、どこかずれて笑えてしまうのは演出としていいと思うぞ」